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バルデナフィルとは~ED治療薬レビトラの有効成分や効果・副作用など~

バルデナフィルとは~飲めばすぐ効く勃起薬レビトラの主成分~

バルデナフィルとは

バルデナフィルとはED(勃起不全)治療薬「レビトラ」の主成分です。 日本語での制式名称は「バルデナフィル塩酸塩水和物」と言います。「レビトラ」はED治療薬として日本で正式認可されている薬ですが、バルデナフィルには血流改善効果があることから肺性高血圧症の治療などにも用いられています。

ED治療薬には他にもバイアグラ(主成分:シルデナフィル)やシアリス(主成分:タダラフィル)、バイアグラジェネリックが日本では正式認可されていますが、レビトラは他のED治療薬に比べて速攻型で効き目が強いという違いがあります(服用後およそ15分で効果がではじめるとされています)。

それ以外の特徴はバイアグラの主成分であるシルデナフィルとよく似ています。

目次

  1. バルデナフィルの歴史
  2. バルデナフィルの開発と販売
  3. バルデナフィルの作用機序
  4. バルデナフィルの効果効能
  5. バルデナフィルを含有する商品
  6. バルデナフィルの服用方法
  7. バルデナフィルの副作用
  8. バルデナフィルの併用注意
  9. バルデナフィルの併用禁忌
  10. バルデナフィル商品を入手する方法
  11. バルデナフィルのまとめ
  12. 関連商品

バルデナフィルの歴史

バルデナフィルの歴史

レビトラはドイツに本社がある「バイエル製薬」が開発した世界で2番目のED治療薬です。
バイエル製薬はペニシリンの合成薬の開発に成功した世界的な製薬会社です。

レビトラは日本でもバイアグラに次いで2004年の4月から製造販売が許可されました。
ただし当初はバルデナフィルの含有量が5mgと10mgのみで20mg含有タイプについては2007年7月に発売開始されています。

薬品名「レビトラ」の名前の由来ですが、英語表記では「LEVITRA」で「LE」と「VITRA」を組み合わせた造語と言われています。
「LE」はフランス語では男性定冠詞で「VITRA」にはラテン語の「生命」という意味であり、レビトラには男性の生命や活力の源という意味が込められていると言われています。

バイアグラの主成分「シルデナフィル」はもともと狭心症治療薬として開発研究が進められていたものでその途中からED改善効果があるということが判明しバイアグラが誕生した経緯がありますが、バルデナフィルはそのバイアグラブームを受けて最初からED治療薬として開発された経緯があります。

バイアグラで指摘されていたシルデナフィルの弱点をカバーしたのがバルデナフィルで効果が現れる時間や持続時間の改善が確認されています。

バルデナフィルの開発と販売

バルデナフィルの開発と販売

前述したようにレビトラバイアグラの欠点を補うべく最初からED治療薬として開発された医薬品です。
アメリカでは承認が降りるまで5年間も臨床検査が繰り返し行われています。
日本で20mgの承認が遅れたのには幾つかの理由が考えらえます。

一つ目の理由が「バイアグラに比べると即効性があり効果が強い」というこの薬の特徴とも言える点です。

欧米人に比べ薬に対する肝臓や腎臓の耐性が弱いと言われる日本人にとって20mgは強すぎるのではないか?と懸念されていたからです。
今でもバイアグラ(シルデナフィル)の100mgが承認されていないのはこれが理由とされています。

もう一つの理由がED治療薬が依然としてセックスドラッグとして誤用されている背景があるからです。
ED治療薬は陰茎動脈への血流を上げて性的興奮を得たら勃起の維持を手助けする薬ですが、日本人のEDには精神的な要因も高くセックスドラッグという誤認から依存性が出てしまい、オーバードース(過剰摂取)する危険性があるからです。

実際にバイアグラの誤用では死亡例も報告されているので作用が強いレビトラの承認は慎重視されていました。
しかし、5mgと10mgでは糖尿病や脊椎損傷後や骨盤手術後の患者さんには思ったような効果が得られないことから2007年になってようやく20mgも承認され同年7月から販売開始されました。

レビトラの共同販売

実はレビトラはバイエル製薬が単独で開発したものではありません。
グラクソ・スミソクライン、シェリング・プラウの3社で開発された薬です。
2005年にグラクソ・スミソクラインとシェリング・プラウが協同販売権を放棄してバイエルが独占販売権を得ました。

グラクソ・スミソクラインは日本にも法人をもつ製薬会社大手です。
015年にはノバルティスファーマのワクチン事業部との事業提携を成功させさらに事業拡大を行っています。
略称はGSKで150カ国以上でワクチンや薬の開発に携わっています。

シェリング・プラウはアメリカの製薬会社でした。
過去形なのは現在はメルクという同じアメリカの製薬会社に吸収合併されて今は存在しない製薬会社だからです。
日本ではあまり馴染みのない製薬会社だと思われがちですが医薬品よりもドクター・ショールという靴のインナーソール型消臭剤や日焼け止めのコパトーンなら誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか?

シェリング・プラウがアメリカでメルクに吸収合併されたのは2009年のことですが2008年には欧州法人がオランダの製薬会社オルガノンに吸収合併され、日本法人は2010年に万有製薬に合併となりました。

ビバンザの単独販売

日本で正式に承認されているバルデナフィル製剤はレビトラだけですが、海外ではグラクソ・スミソクライン製のバルデナフィル製剤「ビバンザ」も承認を得ています。
したがって日本ではほとんど流通していませんが、主にアメリカやヨーロッパではビバンザが処方されることがあります。

効果・効能はレビトラと変わらないとされていますが、イレギュラーですが海外ではレビトラジェネリックがすでに出回っているため、日本でも個人輸入代行で流通しているのはレビトラかレビトラジェネリクが多いのでビバンザの名はネットでもほとんど見かけることがありません。

個人輸入代行は原則として個人責任で購入する薬なので購入時には業者の信頼性には十分な注意をしてください。

日本語で確認できるビバンザのエビデンスは少ないです。
おそらく値段的にもレビトラジェネリックのほうが安く安全に入手できるという事情があるためだと思われますが、ビバンザについての日本語情報やエビデンスは信頼性が低い場合があるので要注意です。

ただし、グラクソ・スミソクラインは製薬会社として大手ですので信頼出来る個人輸入代行業者から購入するのであれば問題ないと思います。
日本でのビバンザの承認予定は今のところ未定ですが、ビバンザよりも国内のレビトラジェネリックの承認の方が早いのではないか?というのが一般的な見解です。

スタキシンの開発

「スタキシン」はレビトラを開発したバイエル製薬が開発したOD錠(水なしで飲めるタイプ)でレビトラジェネリックになります。
このように先発薬を開発・販売しているメーカーがジェネリックをリリースするのは非常に珍しいケースですが、それだけ世界的にED治療薬の需要が高いということを裏付けていると思われます。

また一方でジェネリックは値段が安いということもあり人気が高いので先発メーカーが特許が切れないうちに先んじてジェネリックを発売し後発メーカーを牽制するという目的なのかもしれません。
日本ではまだレビトラジェネリックは承認されていないので、同じバイエル製でもこのスタキシンの取り扱い例はほとんどありません。

ジェネリックで水なしで飲めるOD錠、しかも先発薬と同じバイエルが開発しているということで個人輸入でも注目度は高いのですが、主成分のバルデナフィルはバイアグラのシルデナフィルよりも効果が強いため65歳以上の高齢者への投与は推奨されていません。
そのため、安易に個人輸入で海外から購入するのは控えたほうがいいというのが泌尿器科やEDクリニックの一般的な認識になります。

65歳以上の高齢者ならばバイアグラの25mgやもう一つの国内承認薬のシアリスの方が良いでしょう。
シアリスの主成分「タダラフィル」はED治療薬の中では最も効き目が穏やかな成分です。また長時間作用するのでバイアグラやレビトラよりも飲み方が容易という点でも高齢者にはおすすめです。

インド製ジェネリック医薬品

日本で購入出来るED治療薬のジェネリックはインド製が多く人気も高いです。
実はインドは世界でも2~3番目に位置するジェネリック医薬品大国です。
特にバイアグラのインド製ジェネリック「カマグラ」シリーズは人気があります。

ただし、レビトラの主成分バルデナフィルは2018年10月30日に特許満了となるのでこの記事を執筆している2017年7月現在ではまだレビトラジェネリックについては世界的にも存在しないはずなのですが、インドは2005年まで物質特許が認められておらず「途上国を支援する国境なき医師団の慈善事業の絡み」や「地元製薬会社からの反発」などもあり未だに先発薬の特許を無視するような形でジェネリックが作られていてそれが黙認されているような状態です。

ルール違反ではありますが、日本の個人輸入代行ではインド製のレビトラジェネリックが実際に取引されています。
決してインド製ジェネリックの品質が悪いということはないのですが、まだ国際特許の切れていないレビトラジェネリック自体本来は認められていないものなので多くの泌尿器やEDクリニックの医師は使用するのを控えるように指導するケースが多いようです。

バルデナフィルの作用機序

バルデナフィルの作用機序

勃起というのは陰茎動脈に大量の血液が流れ込み、スポンジのような海綿組織に充満することでおこる生理現象です。
つまり血流が一気にペニスに集中することになり、長時間勃起状態が継続すると脳やその他の臓器への血流障害が起こり深刻な健康被害を起こすケースがあります。

性的な興奮が高まって勃起をしても射精すると性的興奮を鎮めて陰茎動脈への血流を遮断する酵素が働き勃起が終了するというのが健康なペニスです。

EDには様々な原因がありますが、器質的EDと呼ばれる症例群では性的興奮を感じても陰茎動脈への血流を阻害する酵素(PDE5)の働きが強く、勃起障害を起こすことが判明しています。
バルデナフィルはこのPDE5の働きを阻害して陰茎動脈への血流を促すという働きがある薬です。

また、バルデナフィルはバイアグラの主成分であるシルデナフィルに比べると水に溶けやすいという特徴があります。
このためバイアグラよりも早く作用し効果も強いと言われています。
したがって現在ED治療薬の成分として承認されている「シルデナフィル」、「バルデナフィル」、「タダラフィル」の中では最もED改善効果が高いとされています。

ただし、精神的な要因からくるEDへの治療効果は個人差が出やすいので注意が必要です。

PDE5を阻害する

それではもう少し詳しく勃起から射精そして勃起が終了するまでの流れを説明していきましょう。

人の脳は性的な刺激をキャッチすると脊髄を通じて陰茎に「勃起しなさい」という指令を送ります。
この時に活躍するのが”サイクリックGMP(グアノシン一リン酸)”という物質で血管を膨張させる作用があります。
このサイクリックGMPが血液中に増えると陰茎動脈への血流量が増加して勃起が起こります。

脳が性的な刺激をキャッチし続けて射精するまではこのサイクリックGMPが陰茎や前立腺周辺の血液中に増えます。
そして無事に射精が終わると今度は勃起を終了させるために”PDE5”という酵素を陰茎動脈や前立腺の周辺に放出します。
この酵素は平滑筋と呼ばれる血管の細胞内に多く含まれています。

PDE5には血管を収縮させて血流を低下させる作用があり、サイクリックGMPを代謝させる役割があります。
このPDE5酵素が働くことで勃起が終了するという仕組みになっています。

病理的に器質性EDの人は血液中のサイクリックGMPが少ないため相対的にPDE5の量の方が多くなり勃起不全(ED)を起こすということがわかっています。
バルデナフィルによってPDE5の働きを阻害して薬が作用している時間は勃起しやすい状態をサポートするのがレビトラの効能になります。

心血管系への作用

バルデナフィルはバイアグラの主成分シルデナフィルの欠点を補う目的で最初からED治療薬として開発されたということはすでに述べましたが、もともとはシルデナフィルが狭心症や肺性高血圧の治療用として開発されていた経緯があり、実際に肺性高血圧や狭心症発作の治療薬としても商品化されています(名前はバイアグラとは違います)。

薬理的にはシルデナフィルとバルデナフィルはよく似た特性があるため、バルデナフィルにも冠動脈の血流改善効果があり、臨床治療に用いられるケースがあります。シルデナフィルよりも速攻型かつ血流改善効果が高いのでエコノミークラス症候群発作や不安定狭心症発作の治療薬として注目されています。

肺性高血圧症治療薬のバルデナフィル製剤は「アデムパス」という薬です。
また硝酸剤や抗不整脈剤、慢性血栓性肺高血圧などの治療で服薬治療を行っている人へのバルデナフィル(レビトラ)は併用禁忌となっています。

硝酸剤はニトロ製剤のように狭心症や不整脈が起こった時に服用する薬です。
レビトラと併用服用すると血圧を下げる作用が強くなりすぎて深刻な健康被害をもたらす可能性あります。

また併用禁忌については後ほど詳しく説明しますが心臓病の投薬治療を受けている人はレビトラなどのED治療薬を服用する時は必ず主治医か処方医に相談するようにしてください。
この時は薬の手帳を活用することをお勧めします。

バルデナフィルの効果効能

バルデナフィルの効果効能

バルデナフィルのもたらす効果は上記のようにPDE5という酵素の働きを阻害して血流を増加させることです。
また効能としてはEDの諸症状の改善となります。ところで薬の能書等で効果・効能という言葉をよく見かけますが「効果」と「効能」はどう違うのでしょう?
この二つの言葉の定義は次の通りです。

  • ・効果:ある行動や動作あるいは操作によってもたらされる望ましい現象
  • ・効能:ある行為の後に起こる目的に沿った結果のこと

バルデナフィルはED治療薬なのでここでいう“ある行動”や“行為”を「バルデナフィル製剤(レビトラなど)を服用する」とします。
「効果」の場合は服用した結果起こる現象なので、「体内でPDE5の働きが弱まり血流を増加させる」ということになり「効能」の場合は服用した結果「EDの症状が改善または軽減する」ということが望まれるということになります。

結果論としてはレビトラを飲んで(効果として)PDE5の働きが邪魔されることでその影響によってEDが改善するという効能が現れるということになります。
このように「効果効能」というのは一つのくくりで用いられがちですが実は言葉のニュアンスが微妙に違うということを覚えておきましょう。

効能

それでは「効能」からバルデナフィルを飲んでEDのどんな症状が改善していくのかを見ていきましょう。

一口にEDと言っても実はさまざまな症状があります。
代表的なものとしては

  • ・完全勃起不全:いわゆる“インポテンツ”と呼ばれる状態で性的な興奮を受けても勃起しない状態です。
  • ・中折れ:行為の最中に勃起が終了し射精前に萎えてしまうことです。 50代以降になると中折れが多くなります。
  • ・軽度勃起不全:勃起はするものの挿入できるほどの固さにならない状態です。
  • ・中等度勃起不全:勃起しづらく一旦勃起してもすぐに萎えてしまう状態です。
  • ・早漏:若い人や包茎の人に多い症状です。 挿入後すぐあるいは挿入前に射精してしまう状態です。
  • ・遅漏:挿入後から射精までの平均的な時間は大体17分前後と言われています。 挿入後1時間以上射精しない場合は遅漏といってこれもEDの一症状です。
  • ・持続勃起症:PED5が機能せずセックス終了後もずっと勃起が持続してしまう状態です。 プリアピズムとも言い、4時間以上勃起が持続している場合は持続勃起症の可能性があります。 一般的なEDとは逆の症状に思われがちですがこれもEDの一つです。

バルデナフィルを服用して期待できる「効能」は中折れ、軽度勃起不全、中等度勃起不全とうことになります。

効果

一方の「効果」の面からバルデナフィルの働きを見てみましょう。
これまでにも説明してきた通りバルデナフィルはPDE5阻害剤なのでこの酵素の働きを阻害して少ないサイクリックGMPでも勃起しやすくなる状態をサポートします。

EDを起こすのは主として40代半ば以降です。
男性もこの年代になると精巣の働きが鈍り男性ホルモンの分泌量が減ることで自律神経が乱れる「LOH症候群」が発症しやすくなります。
EDは高頻度でLOH症候群に合併する症状の一つに数えられています。

ED治療薬成分として現在厚生労働省に認可されているものは「バルデナフィル(レビトラ)」、「シルデナフィルバイアグラバイアグラジェネリック)」、「タダラフィル(シアリス)」ですが、この3つの成分の中で最も「効果」が強い(PDE5阻害力が強い)のはバルデナフィルだとされています。

ただし、シルデナフィル同様、食事の影響を受けやすい(油で代謝されていく)という特徴があるので空腹時に飲むことと血管拡張作用が他のED治療薬成分よりも強いため

  • ・ほてり
  • ・多汗
  • ・頭が重くなる
  • ・目が充血する
  • ・鼻づまりを起こす
  • ・動悸

などの副作用も出やすくなります。
また65歳以上の高齢者の場合は慎重に投与することが必要とされていますので服用時は十分に注意してください。

効果作用時間

バルデナフィルの作用時間は他のED治療薬成分よりも早く半減期はシルデナフィルよりも長くてタダラフィルよりは短いとされています。

バイアグラ(シルデナフィル)25mgは服用後45分以上経過してから効果が出始めその後5時間ぐらいで効果が消失していきますが半減期(血液中の濃度が低くなる時間)は大体2時間程度と言われています。

一方のバルデナフィル20mgだと服用後15分ほどで効果が出始め6時間?7時間効果が持続するとされていますが、半減期はシルデナフィル同様2時間程度です。

タダラフィルは服用後3時間経過頃から効き始め、20mgの場合最大36時間効果が持続します。
したがって効果の強さ、効き目の速さということでは
・バルデナフィル>シルデナフィル>タダラフィル
作用時間の長さ
・タダラフィル>バルデナフィル>シルデナフィル
ということになります。

効果作用時間のバランスで見るとレビトラは優れた薬と言えますが、通常はバイアグラやシアリスでは効きがイマイチ実感できない場合の第二選択肢として選ばれることが多いようです。

その主な理由としては「効果が強い」ということと「使用禁忌薬が多い」ということが挙げられています。
決して扱いの簡単な薬ではないということです。

バルデナフィルの優秀さが逆に仇となっているような感じですが、今でもED治療薬は世界的にみてもバイアグラが一番のシェアを誇っています。

バルデナフィルを含有する商品

バルデナフィルを含有する商品

前のパートではバルデナフィルの特許を持つバイエル製薬がインドではそもそも特許に関するルールが緩いことと国境なき医師団の慈善活動などの人道的理由からまだ特許期限が切れていないバルデナフィルについてもジェネリックを作ることを黙認せざるをえないというお話をしてきました。

しかし、インドの製薬会社がそれをいいことにあまりにも数多くのレビトラジェネリックを製造しすぎたため、ついにバイエルもインドの司法に訴訟を起こし、2017年にレビトラジェネリックとして一番人気のあったアジャンタファーマ製の「バリフ」が特許権侵害の判決を受け製造中止になりました。

これを受けて今後もインドでは「バルデナフィルを含む医薬品の製造が中止」の判決を多く受けることになると予想されています。
しかし、この判決はあくまでも「製造中止」ということであり「販売中止」ではないので在庫のあるバリフは未だ個人輸入代行で入手出来ることもあります。

日本における医薬品の個人輸入代行業者のシステムは海外のブローカー(インドネシアやシンガポール、マレーシアなどが多いようです)経由で日本に送られてくるので、現地に在庫があれば辛うじて入手可能ということになります。

その他のバルデナフィルを含有する医薬品の動向については業者間でも見通しが立っていないのですが、ブリトラやサビトラといった医薬品は製造中止の判決を受けていないのですぐに在庫切れを起こすようなことはないと楽観視しているところもあります。

レビトラ

レビトラはバルデナフィル願入薬品のオリジナル(先発薬)です。
レビトラ以外のバルデナフィル含有薬でED治療を目的としたものはレビトラジェネリックと言われます。

バルデナフィルは2018年10月まで特許関係の効力が保持されているので、日本では2019年からレビトラジェネリックの販売許可が下りるのではないかと考えられています。
ただし、ネットの個人輸入代行業者のサイトを見るとすでにレビトラジェネリックを入手可能となっていますがこれはどうしてなのでしょう?

その理由はレビトラジェネリックのほとんどが「インド製」ということが原因だとされています。

インド国内の特許関係については欧米や日本のように厳しく制限されているわけではなく、またED治療薬以外の薬についても先発薬が高くて手が出せない後進国や紛争地帯向けの安いジェネリックに対する需要が高く、これまではメーカーも黙認してきたという歴史があるからです。

しかしながらバルデナフィルに対しては当時最大のレビトラジェネリックを販売していたアジャンタファーマをバイエルが提訴し、インド最高裁で開発禁止の判決が下されたので少なくともアジャンタファーマ製の「バリフ」というレビトラジェネリックは今後入手が困難になっていくのは確実です。

レビトラジェネリック(国内)

では日本のレビトラジェネリックの動向はどうなっているのでしょう?
今後の動きとしてはすでにバイアグラジェネリックを販売している東和薬品、沢井製薬、陽進堂富士化学などのジェネリック医薬品メーカーが名乗りをあげるといわれていますが実際のところは未だに不明です。

日本のジェネリック医薬品は「主成分名+容量+メーカー名(またはメーカー略称)」という命名規則があるので例えば東和製薬が開発するレビトラジェネリックは「バルデナフィルOD錠20mg【トーワ】」のような名称になるのが一般的です。

レビトラはオレンジ色の丸い錠剤で苦味が強いのでバイアグラジェネリックように風味をつけたり、ODフィルム錠のように飲みやすい工夫が施されることは十分に考えられます。
海外ですでに発売されているレビトラジェネリックに同じバイエル製薬がOD錠として発売している「スタキシン」の動向にも注目が集まっています。

OD錠というのは水なしでも飲めるタイプの薬で、唾液で溶けて速やかに腸に届けられるため速攻型のバルデナフィルならさらに効果が出始める時間を短縮できると期待されています。

レビトラジェネリック(海外)

本来は海外でもまだレビトラジェネリックというのはNGなのですが前述したように本家のバイエル製薬が「スタキシン」という名前で既にバルデナフィル製剤を発表していることと、インドでは物理特許の規制が緩いため公然とレビトラジェネリックが開発、販売されているというのが現状です。

現在、「バリフ」はインド国内でも製造が制限されているので入手は困難になりつつありますが、「バリフ」にしても「販売権」が規制されたわけではないですし、その他のレビトラジェネリックに関しては規制されていないので実際に海外ではどのようなレビトラジェネリックが流通しているのかをご紹介しましょう。

他にも幾つか種類があるようですが、日本語サイトで良く見かけるのはこれらの薬です。
一方でバルデナフィルパウダーという粉末状の薬もありますがこれは中国製でエビデンスが曖昧ということもありあまりお勧めはできません。

他成分を含有するED治療薬

今では「後発薬」という意味なのがジェネリック医薬品ですが、ジェネリックには本来「一般的な」という意味があり、より広く世に広めるために様々な工夫が施されています。
現在はまだ特許が有効なため国内ではジェネリックが開発されていないバルデナフィルですが、バイアグラジェネリックの中には

OD錠(フィルム形状含む)

飲み込まずに口の中で唾液で溶かすタイプの薬です。
水なしでも飲めるため食事の影響を受けやすくまた作用時間に制限があるシルデナフィルやバルデナフィルにはこのタイプの薬の形状が適していると指摘する医師もいます。現在海外では既に本家のバイエル製薬からレビトラOD錠のスタキシンがリリースされています。

発泡錠

水に溶かして飲むタイプの薬です。
胃液の影響をあまり受けないので吸収率に優れ効果が高いと言われています。
また苦味が少なくいろいろなフレーバーをつけることで飲みやすさの工夫も施されています。
カマグラというインド製のバイアグラジェネリックにはこのタイプがあります。

口腔ゼリー(オーラルゼリー)

一回分ずつ包されていてゼリーの中に有効成分が配合されているタイプです。
バイアグラジェネリックにみられる剤形です。
風味づけが簡単なので飲み易いタイプです。

など副剤を見直すことで「飲みやすさ」への工夫が施されているタイプがジェネリックには多くみられます。

バルデナフィルの服用方法

バルデナフィルの服用方法

バルデナフィルはED治療薬として開発された成分ですが、シルデナフィルを改善してパワーアップしたような成分なのでシルデナフィルとよく似た働きをします。
そしてもともとシルデナフィルは高血圧症や肺性高血圧症の治療のために開発されていた成分ですのでバルデナフィルにもこうした症状の改善効果が期待できます。

そしてバルデナフィルは現存するED治療薬成分のなかで最も速攻型で効果が高い薬ですが、薬が作用するまでの時間は剤形によっても変わってきますのでこのパートではバルデナフィルの適用疾患別また薬の形の違いによる正しい服用方法を説明していきます。

薬の形は錠剤と錠剤以外のもの、適応疾患は肺性高血圧症、排尿障害改善などについて記載していきます。
また、復唱になりますがバルデナフィルは65歳以上の高齢者の服用は推奨されていないのと女性の不感症については適応外となります。

近年女性の不感症にバイアグラが効くという論文が出て他のED治療薬を試そうという女性が個人輸入経由で入手することがあると言われていますが、作用が強い分誤った服用で健康被害を起こすリスクも高いのでこれはやめておいた方が良いでしょう。

錠剤

錠剤のバルデナフィルはセックスの40分ぐらいまでに空腹の状態で飲んでください。
飲むときは水やぬるま湯が一般的ですが、少量ならアルコールでも問題ありません。

ただし、少量のアルコールにも血流を促進させる効果があり、また気持ちがリラックスすることで薬の効きや副作用が強まることもあります。
アルコールがもともと苦手な人は無理をせず水かぬるま湯で飲むようにしてください。

その他の飲み物については牛乳や豆乳、飲むヨーグルトなど脂肪分が含まれている飲み物またはグレープフルーツが原料に使われている飲み物は避けるようにしてください。

バルデナフィルは脂肪分に溶けやすいので牛乳や豆乳(大豆油が含まれています)と一緒に飲むと吸収されずに体外に排泄されていきます。
コーヒーや紅茶も牛乳成分が入っているものは避けるようにします。

グレープフルーツの果汁を含有している飲み物にはグレープフルーツの成分「フラノクマリン酸」が含まれています。
この成分はバルデナフィルの体外代謝を促して効き目を弱めたり、また逆に同時に服用することで副作用を強めるといったリスクがあります。

水やぬるま湯での通常の飲み方では服用後20分ぐらいで効果がではじめ、その後6時間程度持続して効いているので40分ほど余裕を見て飲むようにしてください。

錠剤以外

バルデナフィルの錠剤以外の剤形で代表的なものにはOD錠があります。
OD錠というのは水ではなく唾液で溶けて速やかに胃腸に届くタイプです。
したがって水がなくても服用可能です。

OD錠にも幾つかのタイプがあり、一見すると普通の錠剤のように見えますがフィルムコーティングされておらず口に入れるとすぐに溶けるタイプ、フィルムのような形状のタイプ、チュアブル錠といって舐めながら溶かすタイプがあります。

現在レビトラジェネリックとして流通しているのはこのOD錠が主流です。
海外ではレビトラを開発販売しているバイエルからこのOD錠がリリースされています。
日本ではまだバルデナフィルのジェネリックは正式に認可されていないので個人輸入代行業者を使って購入することになります。

肺性高血圧症治療薬

肺性高血圧症は通常の高血圧症とどこが違うのでしょう。
病名からもわかるように肺の血管が高血圧状態になるのがこの病気なのですが、肺には心臓から肺に向かう「肺動脈」という血管があります。
主にこの肺動脈が何らかの原因で狭窄を起こし呼吸不全や心不全を起こす怖い病気が「肺性高血圧症」です。

近年「エコノミークラス症候群」が大きな社会問題となっていますが、エコノミークラス症候群では長時間狭いところに座っていることで下肢にできた血栓が動いた拍子に肺動脈に飛びそこでつまりを起こして急性の肺性高血圧症になり最悪の場合命を落とします。

エコノミークラス症候群の治療にもシルデナフィルやバルデナフィルといったED治療薬と同じ成分をもつ医薬品が用いられます。
ただしバイアグラやレビトラといったED治療薬ではなく別の医薬品名になりこちらは保険診療適用内となります。

  • ・シルデナフィルの肺性高血圧症治療薬:レバチオ(R)
  • ・バルデナフィルの肺性高血圧症治療薬:アデムパス(R)

エコノミークラス症候群発作のような急性期にはアデムパス2.0mg(赤褐色の錠剤)が用いられますが、緊急時にはレビトラが投与される場合もあります。
また慢性の肺性高血圧症にはアデムパス0.5mg?1.0mgが症状によって内服薬として処方されることもあります。

レバチオやアデムパスを服用している人がバイアグラやレビトラを服用するとオーバードース(過剰摂取)状態になる場合があるので併用禁忌です。

排尿障害改善薬

バルデナフィル製剤は前立腺肥大症からくる排尿障害の治療にも用いられています。
前立腺肥大症は男性特有の疾患で、55歳以上で発症リスクが上昇し65歳以上の高齢者の場合60%以上の罹患率になると言われています。

前立腺とは陰茎と陰嚢のつなぎ目あたりにあるドーナツ状の筋肉組織で精子の保護や精子を作り出し、射精の時により精子を遠くに飛ばすなど男性の生殖活動に非常に関連の深い臓器です。
加齢やストレスで精巣の機能が低下し男性ホルモンの分泌量が減ると前立腺の機能が低下していきます。

本来は柔軟性のある前立腺も機能が低下すると肥厚し尿道を圧迫して「排尿障害」を起こします。
合併症には「頻尿」、「夜間頻尿」、「不眠症」、「尿路感染症」、「前立腺がん」、「全身倦怠感」などが代表的なものとしてあげられるので油断のならない病気です。

ただし、排尿障害改善薬として現在認められているのは「ザルディア(有効成分:タダラフィル)」であり、バルデナフィル製剤を前立腺肥大や排尿障害の治療薬として投与することはまだ認められていません。
そして他の排尿障害治療薬とED治療薬は併用禁忌となっているので注意してください。

適切な摂取量

レビトラにはバルデナフィル含有量が5mg、10mg、20mgという3つのタイプがあります。
20mgが最も効き目が強いのですが、これは65歳以上の高齢者への投与は推奨しないというガイドラインがあり、また承認も5mgや10mgから3年を経てから下されたという経緯があるので服用には注意が必要です。

現在日本で承認されているED治療薬の効果は70%以上と言われています。
したがって最初から最大量の20mgを服用するよりは5mgか10mgからスタートして効果を見ながら量を調整する方法が推奨されています。

体質などにも左右されますが基本的にはレビトラが一番強いED治療薬ですのでシアリスやバイアグラでは思ったような効果が得られなかった人向けの薬と解釈しても良いでしょう。
逆説的にはレビトラが効かなかった人はシアリスやバイアグラでも効果が低いと考えられます。

またレビトラは即効性で持続時間が平均で6~7時間程度、薬の半減期はおおよそ2時間程度と言われています。
このため服用からセックス開始までの時間が空いてしまうと連続服用したいというケースもでてくるかと思いますが、ED治療のガイドラインの上ではレビトラ(バルデナフィル)の連続服用は推奨されていません。

食事やアルコールの影響

有効成分バルデナフィルは脂肪に吸収されやすいので食事をしてから少なくとも2時間程度は服用を避けたほうがいいと言われています。
食事に含まれる脂肪分に吸収されると効果が弱くなってしまう可能性があるからです。

ただし、アルコールの影響は受けにくいので多少のお酒と一緒に飲むのは大丈夫です(ワイングラス1杯程度)。

しかし、ジュース類や牛乳が含まれた飲み物で飲むのはやめましょう。
特に牛乳が含まれている飲み物は乳脂肪にバルデナフィルが吸収される他にも胃や腸の粘膜にも脂肪分が付着するので薬の効き目が弱まる可能性があります。

さらにグレープフルーツの果汁が含まれているジュースや清涼飲料水もNGです。
グレープフルーツに含まれている「フラノクマリン酸」という成分は薬の体外代謝を促進させる効果とバルデナフィルやシルデナフィルなどのED治療薬の副作用を強める効果があることが確認されています。

より確実な効果を得るためには

  • ・空腹時に飲む:少なくとも食後2~3時間経ってから服用する
  • ・脂肪分のある飲み物と一緒に飲むのはNG:牛乳、豆乳、アーモンド飲料、飲むヨーグルトなど
  • ・グレープフルーツの果汁が含まれた清涼飲料水や100%ジュースはNG:飲み合わせが悪く効果が不安定になります。

バルデナフィルの副作用

バルデナフィルの副作用

バルデナフィルや他のED治療薬は医薬品なので必ず副作用があります。
このタイプの薬は血流を上げる効果が高いので効果が出始めるといろいろな副作用を感じやすいと言われています。

バルデナフィルはバイアグラの改良版と言える薬で効き目が他のED治療薬よりも強い分こうした副作用が出やすいというデータと逆に他の薬よりも副作用が少ないという真逆のデータが報告されています。
比較的新しい薬なので臨床的に見れば結局は体質によりけりということになるのですが、薬には副作用がついて回るいうことを認識しておいてください。

バルデナフィルには軽度なものから重症度の高いものまでいろいろな副作用がありますので紹介していきたいと思います。
特に日頃から以下に挙げるような副作用と同じ症状が出やすい人や今まで薬を服用してアレルギーを起こしたことがある人、または現在他の疾患で投薬治療を受けている人は必ずバルデナフィルを導入する前に医師に相談してください。

場合によっては併用禁忌や服用そのものが適していない体質の人もいます。
またバイアグラやシアリスまたはそれらのジェネリックを服用して副作用が出たことがある人も要注意です。

おもな副作用

ではまずレビトラに見られる一般的な副作用から紹介していきましょう。
前のパートでも記した通り血流改善効果によって薬が効き始めると次のような副作用が出てきます。

  • ・のぼせ感
  • ・全身の火照り
  • ・多汗
  • ・鼻づまり
  • ・発赤(顔や体の一部または全身が赤くなること)
  • ・めまい
  • ・血圧の変動が激しくなる
  • ・耳鳴り
  • ・動悸、頻脈
  • ・偏頭痛のような頭痛
  • ・頭が重く感じる
  • ・視覚異常
  • ・光がまぶしく見える
  • ・目がかすむ
  • ・青っぽく見える

などです。
代表的な副作用だけでも結構な数に上ることがお分かり頂けると思います。
特にのぼせ感や鼻づまりは10%以上の人が感じるという報告があるので日頃からのぼせやすい人やアレルギーや慢性鼻炎の人などは注意が必要です。

これら代表的な副作用が起こってしまうのは先にも述べた「薬が効き始めているから」とも言えます。
それというのもバルデナフィルの作用で血管が広がることで全身の血流が一気に上昇するからです。

体質や薬との相性にもよりますが速攻型のバルデナフィルは飲んですぐこうした副作用が出やすい傾向があります。
また仮にこれらの副作用が出た場合でもほとんどが一時的なものなので心配するには及びません。

まれにみられる副作用

ここからは上記の一般的な副作用よりも深刻度の高い副作用を紹介していきます。
ただし発症頻度はそれほど高くないですし、むしろ他の医薬品に比べると低い数字なので必要以上に警戒することはないと思います。

稀に見られる副作用というのは全体のおよそ0.01%?0.1%以下の発症頻度です。
日本では報告されていないタイプの副作用もありますので、具体的な症状については後ほど詳しく説明します。

もし、服用中に上記の「主な副作用」以外の症状が出た場合はアナフィラキシーショック(薬剤性ショック状態)の可能性があります。

また循環器症状(心臓や肺の症状)、精神症状(うつやめまい、無力感など)、消化器症状(吐き気や腹痛など)、眼科症状(充血、結膜炎)などが起こったら直ちに使用を中止してできるだけ早い段階で投与された医師か薬剤師、または泌尿器に相談してください。

決して油断できない症状が多いのですが、先にも書いたように発症頻度は非常に低い上に半減期は2時間以上とされているので救急車を呼ばなければならないような状態でなければまずは体を安静にして水分を多めに取り尿として排泄させると良いでしょう。

体に合わないと判断したら薬が余っていても使い回したり連続服用するようなことはやめてください。
またグレープフルーツジュースを飲むとバルデナフィルの代謝が早まるので急な体調悪化を感じた時は飲むといいという意見もありますが、相互作用で副作用が強まる可能性もあるのでこれはやめてください。

効果・副作用が強いと感じた場合

本来レビトラはバイアグラやシアリスでは思ったような効果が得られない時の第二選択肢として選ばれることが多い薬です。

また高齢者には低容量(5mg)から始めることが推奨されているので、始めてレビトラを使う人も低容量から始めて様子を見ます。
その状態で効果や副作用が強いと感じたら使用を中断し、できるだけ早い段階で処方医もしくは薬剤師に相談するようにしてください。

もし、個人輸入代行で入手したバルデナフィル製剤(レビトラやレビトラジェネリック)の場合は泌尿器科に相談するのが良いでしょう。

ただ、一般的な副作用(鼻づまりやほてり感)は薬が効き始めているサインでもあるので、こうした症状が強い人は錠剤を半分に割って飲んでみるというのも一つの方法です。
半量で効果があるのなら薬代の節約にもなりますがこの場合も自己判断よりはEDクリニックや泌尿器科に相談することをお勧めします。

外国ではけいれん発作や非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発症例もごく稀にですが報告されています。
日本国内ではまだ報告例がない副作用ですが、こうした副作用例もあることは知っておいたほうが良いと思います。

バルデナフィルの併用注意

バルデナフィルの併用注意

バルデナフィル(レビトラ)は慎重に投与しなければならい人と併用するのに注意しなければならない医薬品などがあります。

この成分は主に肝臓や小腸に存在するCYP3A4という酵素によって代謝されていきます。
したがってCYP3A4の働きを阻害する薬と併用すると半減期が長くなり薬の作用や副作用が強まります。
逆にCYP3A4の働きを誘導する(効率を上げる)作用がある薬と併用するとバルデナフィルが早く代謝されてしまい効果が半減します。

また高血圧や前立腺肥大症(排尿障害)で降圧薬を飲んでいる人はバルデナフィルの血管拡張作用によって低血圧状態が顕著になり起立性低血圧や耳鳴りを起こすことがあります。

さらに狭心症や心筋梗塞で硝酸剤を飲んでいる場合、一部の抗HIV薬、抗真菌薬の内服薬、抗不整脈薬、慢性肺性高血圧症の治療薬を飲んでいる人は併用禁忌(一緒に飲んではいけない薬)になります。
もちろん女性や未成年者には処方できません。

そして65歳以上の高齢者も慎重投与が必要で始める時は低容量から開始したほうが良いとされていますし、前のパートでも述べた通りグレープフルーツや脂肪分の高い飲食物と一緒に飲むのもやめておきましょう。

慎重に使う必要がある方

ED(勃起障害)は65歳以上になると発症頻度が高くなります。

これは加齢からくる男性ホルモンの分泌不足や前立腺機能障害などが原因ですが、レビトラは作用が強いので高齢者のEDでは低容量の5mgから開始して症状を見ながら適宜増減していくのが推奨されています。
したがって高齢者は慎重に投与する必要があるケースの代表です。

またすでに前立腺肥大症からくる排尿障害や慢性胃炎などでマクロライド系抗生物質を服用している人や結核治療薬を継続投与している人、高血圧の服薬治療を受けている人、抗てんかん薬を服用している人などもバルデナフィル投与は低容量から始めるなど慎重を要する症例です。

そしてEDには精神性の症状から発症する例も多く「うつ病」、「不眠症」、「統合失調症」、「双極性障害」、「パニック障害」などの精神疾患を起こしている人または抑鬱(うつ)傾向が顕著な人にはED治療薬は効き目が低くなるリスクがあるので、まずは精神科や心療内科での向精神薬や睡眠薬などの服薬治療が優先されます。

さらに脂肪に吸収されやすいバルデナフィルは血中コレステロール値が高い人も効き目が不安定になりがちなので注意が必要といえるでしょう。

総じて言えば何かしらの持病があり投薬治療を受けている人はバルデナフィルを検討する時は必ず主治医に相談するようにしてください。

併用注意薬

前のパートでも説明しているようにバルデナフィルはCYP3A4という酵素に影響を受けますのでこの酵素の働きを阻害するあるいは誘導する医薬品との併用投与は注意が必要です。
このパートではバルデナフィルとの併用注意が必要な具体的な薬の種類と品名などを紹介していきます。

マクロライド系抗生物質(CYP3A4阻害薬)

エリスロマイシン、クラリス、ルリッド、ジスロマックなど
マクロライド系抗生物質は抗生物質の名の通り普段は感染症治療に用いられますが、ピロリ菌感染由来の慢性胃炎や蓄膿症の治療時には継続投与されます。

カソデックス(CYP3A4阻害薬)

ピカルタミド
前立腺癌の治療に用いられる薬です。
実は国内外でカソデックスとバルデナフィルの併用臨床実験は行われていませんが、CYP3A4阻害力が強いので併用注意薬に指定されています。

リファンピシン抗結核薬(CYP3A4誘導薬)

リファジン、アプテシン
結核治療で使われる薬です。
近年また結核が流行の兆しを見せています。特にEDを発症しやすい年齢層(40代半ば以降)は男性ホルモンの分泌量低下から免疫力が低下して結核リスクも上昇すると考えられるので日頃から健康増進などに努めるようにすると良いでしょう。

カルバマゼピン、フェニトインなどの抗てんかん薬(CYP3A4誘導薬)

テグレトール、ヒダントールなど
抗てんかん薬もCYP3A4誘導作用がありバルデナフィルの血中濃度を高め半減期を遅延させる恐れがあります。

バルデナフィルの併用禁忌

バルデナフィルの併用禁忌

実はバルデナフィルには併用禁忌の種類が多いのですがこれはバルデナイフィルが作用するPED5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素が陰茎や心臓以外の血管筋肉に多く分布していることが原因となります。

PED5は血管平滑筋から一酸化窒素(NO)という物質による弛緩反応(血管が広がる作用)を強めることが確認されています。
したがって同様に血管を拡張させる作用がある硝酸剤や降圧剤、利尿剤、排尿障害改善薬などとの併用は禁忌(使ってはいけない例)とされています。

特に硝酸剤、ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等の医薬品(主に狭心症発作などの虚血性心筋症発作)との併用は厳重に禁止されています。

また高血圧治療薬も併用禁忌に指定されているという点にも注目しておいた方がいいでしょう。高血圧はいろいろな病気に合併しやすい病気です。

したがって何かしらの病気で現在薬を飲んでいる人は必ず担当医に相談するようにしてください。そして薬剤性肝炎(肝機能障害)や腎機能障害のある人も使用は控えるように指導されています。

バルデナフィルに限らず初めてED治療薬を飲むという人は薬の手帳を最大限活用してください。

服用してはいけない方

日本ではバルデナフィルによる硝酸剤やニトログリセリンなどの医薬品との併用に於ける重篤な副作用例や死亡例は報告されていませんが、海外では2例の重篤な低血圧発作が発生したことが報告されています。

PED5は特に陰茎内動脈と心筋周囲の血管(冠動脈や肺動脈など)に多く見られるので心臓疾患、高血圧、前立腺肥大症、排尿障害など血圧を下げる薬を飲んでいるの人も併用禁忌となります。

これに加えてED治療薬にアレルギーが顕著な人はバルデナイフィルの投与そのものが禁忌とされています。
これは一度薬剤アレルギーを起こした人は他の同種薬剤でも過敏症を起こしやす傾向にあるからです。

EDは高齢になればなるほど発症しやすくなりますが、バルデナフィルは65歳以上の高齢者への投与は慎重を要するとされていて、低容量の5mgから始めることが推奨されているので一般的には高齢者への投与は控えられます。
そして結婚していない場合は未成年への投与も禁忌とされてます。

女性の不感症についてはバイアグラが一定の効果があるといわれていますが、バルデナフィル(レビトラ)は禁忌とされています。

併用禁忌薬

バルデナフィルとの併用で最も気を付けなければならないのは硝酸剤です。
こちらは内服薬はもちろんのこと舌下薬、貼り薬、吸入薬、注射薬、スプレー、塗り薬までNGです。

代表的な硝酸剤には通常の内服薬以外にも舌下薬(舌の裏側に入れて少しずつ溶かして飲むタイプ)や貼り薬、注射薬などがあります。
種類も多いので心臓や血圧に不安のある人は必ず医師に相談の上でバルデナフィルを導入するようにしてください。
一般的な硝酸剤には以下のようなものがあります。

  • ・ミオコール静注用
  • ・ミリステープ
  • ・フランドルテープ
  • ・フランドル錠など

また近年韓国や中国などを中心としてHIV感染症が拡大を見せています。
日本でも九州地方では増加傾向にあるため次にあげる抗HIV薬を服用中の人はバルデナフィルが併用禁忌となっていますので注意してください。

基本的にHIV感染症の治療時には抗HIV薬が複数投与されます。
これをカクテル療法と言います。
したがってHIVやAIDSで投薬治療を受けている人はバルデナフィルの適用外になることがあります。詳しくはHIV感染症やAIDSで治療を受けている主治医に相談してください。

水虫やシラクモ、インキンタムシなどの真菌感染症で以下の薬を内服している人も併用禁忌に該当します。ただし、塗り薬は特に影響ありません。

加えて抗不整脈剤全般、アデムパス(肺性高血圧治療薬)も併用禁忌薬です。

バルデナフィル商品を入手する方法

バルデナフィル商品を入手する方法

バルデナフィル商品を入手してみたいけど日本国内でどうやったら入手できるかを知りたい人には詳しい入手方法を次のパートで紹介していきますので、ここでは絶対にやってはいけない入手法をお教えしていきたいと思います。

ED治療薬はあくまで勃起をサポートするための医療用医薬品です。
今でもED治療薬を媚薬やセックスドラッグと勘違いしている人が多く、アダルト系通販サイト等で購入する人がいます。これは偽物ですので絶対にやめてください。

そして個人輸入代行で購入した人は乱用してはいけないということも覚えておいてください。
オーバードース(過剰摂取)はもちろん、他人に譲ったり個人間で売買する行為も違法行為に該当すします。

バイアグラでは死亡例も報告されていることからも「薬には必ず副作用が伴い場合によっては命に関わるような重篤な副作用を引き起こす」ということは忘れないようにしましょう。

さらにバイアグラが女性の不感症改善に一定の効果があることで産婦人科や美容外科などで取り扱いするケースがありますが、バルデナフィル(レビトラ)は女性に対しての投与が禁忌とされているので服用はやめておきましょう。

国内処方

日本ではレビトラ(バルデナフィル)、バイアグラ、シアリスバイアグラジェネリックは正式なED治療薬として認可されているため、一般の薬局やドラッグストアでは購入することができません。

まずは泌尿器科、EDクリニック、男性向け美容クリニックでED治療を行っている医療機関で投与してもらってください。

基本的にはED治療用バルデナフィル製剤はレビトラのみですが、レビトラにも5mg、10mg、20mgがあります。薬の形状はどれも同じですので内容量の変更があった時は間違わないようにしてください。
薬のシートに内容量が記載されています。

EDクリニックや美容クリニックは基本的に院内処方で診察料、検査料(必要な場合)などを込み込みで1錠から処方してくれます。
一方の泌尿器科では院外処方が基本なので診察後院外処方箋を発行してもらいそれを調剤薬局に持って行って処方してもらうという流れになります。

どの医療機関で受診しても診察料や投薬量は自由診療(健康保険が使えない治療)になりますが、2018年末ごろから2019年にはバルデナフィルの関連特許が満了を迎えるので日本でもレビトラジェネリックが発売される予定と言われています。

今のところどの製薬会社がどんなジェネリックを出すのかは未定ですが、バイエルではすでにレビトラODのスタキシンが海外では既にリリースされているのでスタキシンは日本でも発売される可能性が高いといわれています。

通販購入

医薬品は個人輸入代行を利用すれば一定量の制限はありますが、海外から取り寄せることが法律で認められています。
個人輸入代行を利用しなくても個人で手続きすれば可能ですが、通関に必要な手続きは煩雑で面倒臭いので個人輸入代行業者を利用するのが一般的です。

バルデナフィル製剤は海外製のジェネリックもインド製のものが出回っている程度ですので先発薬のレビトラやスタキシンなどバイエル製薬製の薬を入手することになると思います。
個人輸入代行といってもネット通販の要領で気軽に購入可能です。

通常のネット通販との違いは

  • ・海外から発送されるので到着まで時間がかかる(1ヶ月程度)
  • ・価格が業者によって異なる(これは国内でレビトラを入手する時も同様です)
  • ・能書や使用説明書は全て英語なので薬品情報は自分で収集する
  • ・購入は全て自己責任

ということです。
医薬品の個人輸入代行業者は許認可制で必ず許可番号を取得していることを確認し比較サイトなどのレビューを参考にしてから業者を選ぶようにしてください。

ニセモノに注意

バルデナフィルが日本で承認されてからまだ国内での死亡例は確認されていませんが、バイアグラが承認される前には「セックスドラッグ」という誤認が広がり我先に買い求めオーバードース(過剰摂取)で死亡した例が報告されています。
このようにED治療薬には深刻な副作用があるということをまずはしっかりと認識して正しく使用してください。

個人輸入代行業者を選ぶ際には「日本語による薬剤情報がきちんとサイト上で記載されていること」というのが一つの目安になります。
また個人輸入代行業者は海外のブローカーを通じて輸入してくるのでブローカーの情報も記載されているサイト運営しているところを選ぶというのも大切です。

アダルトショップやアダルト通販で売られているバルデナフィル製剤は偽物です。
医薬品販売許可を持たないショップが医薬品を販売することは法律で禁じられている
ので絶対に手を出さないようにしてください。

個人輸入代行は原則として個人責任の範疇です。
万が一偽物を購入してしまい深刻な健康被害を起こしたとしても海外の業者を日本の国際法で裁くことはできません。
使う側もしっかりとした自覚をもって正しく使うようにしてください。

バルデナフィルのまとめ

バルデナフィルとはバイアグラの主成分「シルデナフィル」の欠点を補うようにして開発されたED治療薬レビトラ」の主成分です。
現在承認されているED治療薬の中では最も即効性で効果も強い薬です。

バイアグラとの違いはもともと血圧や肺性血圧の治療薬として開発されていたシフデナフィルとは異なり、バイアグラの大ヒットを背景として最初からED治療薬として開発されているという点です。

服用後15分程度で効果がではじめることと、6~7時間ほど効果が持続するという点でバイアグラよりも優れていますが、併用禁忌薬が多く副作用も人によっては強く出ることや65歳以上の高齢者には慎重に投与しなければならないといった具合に扱いが難しい薬でもあります。

現在は個人輸入代行でも購入できますが、最初は泌尿器科やEDクリニックなど医療機関を経由して購入することをお勧めします。
なおED治療にかかる費用は全額自己負担(保険証が使えない治療)です。

参考文献

医薬品情報サイト
おくすり110番
病院で処方される医薬品の効果や有効成分、服用方法、併用禁忌薬など詳しい情報が検索できるサイトです。
各医薬品の添付文書が見られるほか、病気別の薬の検索や禁忌薬に特化したページ、薬価の検索、薬用植物図鑑など幅広い情報が載っています。

情報サイト
ミクスOnline
ミクスOnlieは、医療業界やヘルスサイエンスに携わる人材の育成、技能向上を目的として医療やヘルスサイエンス全般の情報・サービスを提供しているサイトです。
国内外のニュースから雑誌の記事も掲載されています。

行政機関サイト
厚生労働省
生活の保障や経済発展のため、国民の健康や子育て、社会福祉、介護、雇用・労働、年金に関する政策を所管している国の行政機関のサイトです。
医療保険制度の制定も担い、海外医薬品の輸入に関する規則や検査も行っています。

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