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器質性EDの原因・治療法

器質性EDの原因・治療法

器質性EDとは

ED(勃起不全)には様々な原因があり、その原因により器質性・心因性・混合性(器質性+心因性)、薬剤性の4つに分類されます。

EDは加齢による男性機能の衰えにより発生すると考えられる方が多く、実際に年齢があがるにつれEDの発症率は増えますが、原因は加齢のみではありません。

勃起は、性的刺激により脳が神経を介して性的興奮を陰茎に伝え陰茎の血管が拡張し、陰茎に大量の血液が流入することにより発生します。
つまり、勃起に関係する神経や血管に損傷があったり脳に影響を与える精神的なダメージがあったりすると、勃起がスムーズにできなくなる可能性が高くなります。

器質性EDとは、その血管や神経に物理的な障害があることが原因で引き起こされるEDを指します。

目次

  1. 器質性EDの特徴
  2. 器質性EDの原因
  3. 器質性EDの改善方法
  4. 器質性EDの治療法
  5. 器質性EDは疾患や生活習慣に注意
  6. 関連ページ

器質性EDの特徴

身体のどこかに物理的な問題があって、その部分の機能が低下または障害されているために起こるEDを、器質性EDといいます。

主に40代から見られることが多く、不慮の事故や手術による神経損傷または神経へ影響を与える病気(パーキンソン病、アルツハイマー病、脳出血、脳腫瘍など)、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病、腎不全・前立腺肥大などの泌尿器関連の病気、男性ホルモンの分泌低下(男性更年期障害)などが原因になりえます。

加齢による身体機能の低下もこの器質性EDに分類されます。
このタイプのEDは原因がはっきりしているため、原因となる病気や症状を改善していきながらEDの治療をしなければいけません。

病気がEDの症状となってあらわれ身体の異常を知らせてくれているサインになっているかもしれませんので、見逃さないようにしましょう。

器質性EDの原因

勃起は脳・神経・血管が連動して機能することにより起こります。
器質性EDとは、勃起に関与している神経や血管、脳に何かしらの物理的な障害が認められることで発生します。

詳しい原因は、「加齢などによる動脈硬化(糖尿病・脂質異常症・高血圧などの生活習慣病を合併するケースを含む)」、「中枢神経・抹消神経を障害する疾患(てんかん、パーキンソン病、糖尿病性神経障害など)による神経障害」、「外傷および手術などによる陰茎付近の神経や血管の損傷」「男性ホルモンの1つであるテストステロン低下などの内分泌機能低下」などにわけることができます。

そのほかにも、慢性腎臓病などの腎臓関連疾患や、心血管疾患、喫煙など原因は多岐にわたります。
代表的な原因を一つずつ見ていきましょう。

動脈硬化

勃起は性的刺激により陰茎にある動脈が拡張し、スポンジ状の海綿体に血液が充満することで起こる反応です。
そのため、動脈硬化により血管の収縮性が損なわれた状態になると、そもそも陰茎にある動脈が十分に拡張することができず十分量の血液を陰茎に送ることができません。

また動脈硬化により血流も低下することで、勃起に必要な血液が海綿体に流入しなくなります。
動脈硬化は主に加齢により進行していく疾患です。

30歳を超えたあたりから徐々に、そして40歳台に入ると一気に症状を訴える人が増えるというデータがあり、動脈硬化により高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病により発生するリスクも高く、生活習慣病が器質性EDの根本的な原因となるケースも多くなっています。

合併症

生活習慣病である糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満などと動脈硬化を合併していることは、器質性EDの代表的な原因の一つです。

生活習慣病により動脈硬化が促進されることで、EDが発症しやすくなります。

まず糖尿病ですが、高血糖状態が続くことで血管に大きな負担がかかります。
この、高血糖状態・インスリンが働きにくい状況・高インスリン状態が動脈硬化を進行させることがわかっていて、生活習慣病の中でもEDの発生する割合が最も高いといわれています。

また脂質異常症では、コレステロールやトリグリセリドが血管壁に付着することで動脈硬化が促進されます。
さらに高血圧ですが、長期にわたって血圧が高い状態が続くことにより、血管に過度の負担をかけることとなり動脈硬化が促進されます。

勃起不全の原因の前に、死亡率の高い生活習慣病を避けることが大切です。

神経障害

神経障害によるEDは、性的刺激を脳が受け取り陰茎へ神経を介して性的興奮を送る過程において、信号が効率的に伝わらないことにより発生します。

これはパーキンソン病やてんかん、糖尿病性神経障害といった疾患によっても引き起こされます。

パーキンソン病では、ドーパミン神経が減少し運動の調節を行っている神経伝達物質であるドーパミンの産生量が減少するため、信号がうまく伝わらなくなることが原因です。

てんかんにおいては、何らかの原因で脳内の電気信号が一斉に過剰反応してしまい、性的興奮による信号がうまく伝わらなくなることで勃起が正常にできなくなります。

糖尿病性神経障害にかかった場合は高血糖によって末梢神経が侵されてしまい、末梢にある感覚神経・運動神経・自律神経がうまく機能しなくなるため性的興奮による信号が伝わらなくなることでEDの症状があらわれます。

いずれも原因疾患を、根本からしっかり治療することが重要です。

血管損傷

膀胱がんや前立腺がん、前立腺肥大、直腸がん、腎移植など骨盤内臓器の外科手術においては、陰茎に繋がる血管が断裂または損傷される可能性があります。

血管が断裂してしまったケースではまったく勃起しなくなる、あるいは血管損傷を起こして完全なEDではない場合でも、中折れなどの軽度のEDが発生することがあります。

根治を目指し広範囲の癌を切除しようとすると、陰茎に繋がる血管損傷の可能性が高くなりますので、現在では勃起機能の温存を含む術後の生活・QOLを配慮した手術法も検討されています。

不安を感じる人は、手術の際に担当医に相談するようにしましょう。
また不慮の事故により骨盤を骨折したり、脊髄を損傷したりすることで陰茎に繋がる血管が断裂・損傷されるケースもこのタイプに分類されます。

分泌機能の低下

内分泌機能の低下も器質性EDの原因としてあげられます。
EDの原因になる内分泌物の低下で代表的なものは、男性ホルモンの一種であるテストステロンです。

精巣で主に作られるテストステロンには、男らしい体つきを作るほか、精⼦の産⽣に加えて性欲や勃起力などの性機能を維持する機能があります。

しかし30歳ごろから徐々に分泌量が低下し、40歳を超えるとテストステロンの分泌量が明らかに低下する男性が増加します。これは男性更年期障害ともいわれています。

このテストステロンの分泌低下による勃起力の低下によりEDを発症するケースが多いことに加えて性欲自体も減りますので、性行為自体の回数も低減しEDが加速するケースも見受けられます。

加齢だけではなくストレス、飲酒、喫煙によりテストステロンの分泌が低下するという報告もありますので、男性ホルモンの分泌を意識的に促す必要があります。

器質性EDの改善方法

器質性EDは原因がはっきりしていますので、その原因を治療していくことが一番の改善方法です。
適切な検査・診断によって原因を突き止めましょう。

まず病院では勃起機能検査を実施し、性的な刺激により勃起が誘発されるのか、朝立ちはするのかを検査します。

この検査で勃起が認められず器質性と判断された場合には、どこに原因が存在するのか血管・神経・内分泌機能の検査を実施することになります。
原因疾患が特定されたら、原因疾患の治療を開始します。

しかし器質性EDは糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病による動脈硬化の起因しているケースが多く、その場合は日常の生活習慣である食生活や運動習慣の見直しを実施することが第一選択となります。

食生活の見直し

器質性EDの原因となる生活習慣病や肥満にならないためには、バランスのよい食生活を送る必要があります。

塩分・脂肪分・糖分の獲りすぎは糖尿病・脂質異常症・高血圧に繋がるので注意しましょう。
ラーメンやうどんの汁は飲まない、醤油やソースの量を減らす、間食を控えるなど少しの努力で過剰摂取を避けることができます。

また塩分・脂肪分・糖分を制限した食事の宅配サービスを利用するのも一案です。
肉ばかりではなく魚を摂るように心がけ、また野菜や海草類を積極的に摂取し食物繊維を体内に取り入れるようにしましょう。

またお酒の飲みすぎは生活習慣病にもつながりますし、また脳の働きを弱め性的刺激により脳から陰茎に送られる信号を弱めることで直接的なEDの原因にもなりますので注意しましょう。

運動不足の解消

運動不足は肥満や生活習慣病に直結しますので、適度な運動をするだけでEDになりにくくなります。

身体を動かすことは、血流の改善、体重コントロールがしやすくなることによる肥満の防止、高血圧の予防や改善、動脈硬化の予防、心疾患の危険性の低減など、生活習慣病を予防する医学的な効果があることが認められています。

またストレス解消効果もあるといわれています。激しい運動をする必要はなく、軽い散歩やジョギング程度で十分です。
運動習慣がまったくないという人は、是非短時間のウォーキングからはじめてみてください。

また外出した際にはエレベーターやエスカレーターではなく階段を使用したり、犬の散歩時間を増やしたりテレビを見ながらストレッチをするだけでも効果があります。
是非日常生活に運動を取り入れるようにしましょう。

器質性EDの治療法

血管や神経の完全な断裂によりまったく勃起しない深刻なEDでなければ、一般的なED治療薬が有効です。

バイアグラシアリスレビトラステンドラなどのED治療薬とは、別名PDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬とも呼ばれる陰茎の血流を改善する作用を持つ医薬品です。

特にバイアグラとは効果が強くすみやかに発現するだけではなく、販売当初から世界的な知名度を誇るED治療薬ですので、知っている人も多いでしょう。

ですが深刻なEDの場合は一般的なED治療薬は効きませんので、陰茎に薬剤を直接注射するICI療法を実施することになります。

ICI治療とは、調合されたプロスタグランジン E1 製剤を、陰茎海綿体に直接注射することで、強制的に勃起させる治療法をいいます。
内服のED治療薬は勃起する際には性的刺激を受ける必要がありましたが、ICI治療では性的刺激なしで勃起が誘発されます。

一般的なED治療薬の効果が80%程度に対して、ICI治療は98%もの効果を示すといわれていて、注射後5~10分程度で勃起し30分程度で勃起が最大となります。

勃起持続時間は約3時間といわれており射精後も勃起しつづけますので、早漏の方にもお薦めの治療法です。

器質性EDは疾患や生活習慣に注意

原因疾患が明確であり物理的障害により発生する器質性EDは、原因が明確ですので治療法も明確です。

原因を正しく検査・診断してもらった後、原因疾患の治療を開始しましょう。
必要であれば、ED治療薬の処方も受けられます。

また器質性EDの大半は生活習慣病により発症するといわれておりますので、予防のためにもまずは自身の生活習慣である食生活や運動習慣、飲酒習慣、喫煙習慣などを見直すことが大切です。

それでもEDの症状がでてしまった場合は、原因疾患の治療をすみやかに開始しましょう。

実際に早期に治療を開始すればするほど、EDは早期に改善するという研究結果も発表されています。
「もしかしたらEDかもしれない」と思ったときには、ためらわず病院を受診するようにしてください。

参考文献

EDケアサポート
ED診療ガイドライン

ED治療薬

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