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ED治療薬の形状と剤形

ED治療薬の形状と剤形

ED治療薬のさまざまなカタチ

現在日本で厚生労働省の正規認可を受けているED治療薬勃起不全改善薬)は3つの先発薬「バイアグラ」、「レビトラ」、「シアリス」とバイアグラジェネリックですが、ジェネリック医薬品は主成分さえ変わらなければ副剤について強い規制はないため、各製薬会社で自由な形状で開発することができます。

実際に東和製薬が出しているバイアグラジェネリック(シルデナフィルOD錠トーワ)は唾液で溶けるので水なしで飲めるOD錠を販売しており、味もレモンフレーバーやコーヒーフレーバーなど飲み易い工夫が施されています。

また医薬品には「プラシボ効果」というものがあり、“薬を飲んだ気分が強いと効果が出やすい”という心理作用があるのでバイアグラジェネリックにはバイアグラの形状を真似たタイプも数多くリリースされています。

目次

  1. 主なED治療薬の形状
  2. ED治療薬の主流は錠剤タイプ
  3. 体内浸透しやすいタイプのED治療薬
  4. 即効性のある尿道注入剤
  5. ED治療薬に「錠剤」が多い理由
  6. 関連ページ

主なED治療薬の形状

それでは実際に3大ED治療薬と呼ばれるバイアグラ、レビトラ、シアリスにはどのような形状があるのかを見ていきましょう。

  • バイアグラ:ひし形でブルーの錠剤
  • バイアグラODフィルム:ピンク色のフィルム状(カテゴリーとしては錠剤)
  • レビトラ:オレンジ色の丸い錠剤
  • シアリス:黄色い涙型の錠剤

になります。また、同じ剤形でも内容量には違いがあります。

  • バイアグラ錠:有効成分「シルデナフィル」25mg、50mg
  • バイアグラODフィルム錠:有効成分「シルデナフィル」50mg
  • レビトラ錠:有効成分「塩酸バルデナフィル水和物」5mg、10mg、20mg
  • シアリス錠:有効成分「タダラフィル」5mg、10mg、20mg

ED治療薬はまがい物や粗悪品も多く出回っているので形状と有効成分表示には十分に注意してください。

それぞれ薬の形状(剤形)には特徴があるため、ED治療薬の形状や禁忌などED治療薬を服用する際の重要な注意点を知って損になることはありません。

またED治療薬は飲み方が一般的な内服薬と異なりますので、飲み間違いを防ぐために薬の形状や禁忌について知ることは非常に意義があります。

バイアグラの形状

バイアグラとはアメリカに本社がある「ファイザー製薬」が開発製造している世界初のED治療薬です。
現在でもED治療薬全体の50%以上の世界シェアを持ち知名度は抜群です。

この薬の形状はひし形で色は鮮やかなブルーをしています。
表面はフィルムコーティングされていて湿気や衝撃に強い構造になっているので保管が容易で持ち運びも便利です。

2016年には同じくファイザー製薬から水なしでも飲めるピンク色のフィルム形状をしたバイアグラODフィルムが発売されています。

バイアグラは発表されて以来センセーショナルな話題を巻き起こし、世界中で熱狂的に受け入れられました。
EDの薬といえばバイアグラというほど知名度も高く、それゆえに形状だけを真似た粗悪品が多くなっていますので、購入する際には十分な注意が必要です。

セックスドラッグとしてアダルトショップで売られているバイアグラはほぼ粗悪品とみて間違いないでしょう。なぜなら、日本でこのような医薬品の販売は法律で禁止されているからです。

レビトラの形状

レビトラは世界で2番目にED治療薬として承認された薬です。開発製造はドイツに本社を持つ「バイエル製薬」です。
(バイエル製薬はアスピリンの開発で有名な製薬会社です)

薬の形状はオレンジ色(淡黄赤色)の丸い錠剤で、こちらもバイアグラ等同様にフィルムコーティングされています。日本では2001年の12月に厚生労働省によって承認されました。

厚生労働省が承認している医療用医薬品というのは一般の薬局やドラッグストアでは購入できません。
日本国内で入手するには泌尿器科やED専門クリニックで診察を受け院内処方か処方せんを出してもらったうえで調剤薬局にて購入します。

レビトラはED治療薬の中では速攻型と呼ばれるタイプです。
薬の吸収が早く効き目はバイアグラと同様かそれ以上といわれています。
主成分は単にバルデナフィルと呼ばれることもある塩酸バルデナフィル水和物で、苦味の強い薬です。

現在、日本ではレビトラジェネリックは承認されていません。

シアリスの形状

シアリスは日本の製薬会社「日本イーライリリー」が開発した世界で3番目のED治療薬です。主成分はタダラフィルで2007年に承認された比較的新しい治療薬になります。剤形は黄色で涙のような形をしている錠剤です。

3大ED治療薬の中では効き目がマイルドで遅効性と呼ばれるタイプです。

またバイアグラやレビトラは食事の影響を強く受けるため空腹時に飲まなければなりませんが、シアリスは効き目が長いことや脂肪分の影響を受けにくいため、食後1時間程度経過していれば飲んでも効果があるとされています。

タダラフィル最大量の20mgは最長36時間ほど効果が持続するので欧米では、金曜の夜に飲むと日曜の朝まで効果が持続するという意味でのウィークエンドピルとして人気があります。

レビトラ同様日本ではまだシアリスジェネリックは未承認です。

ED治療薬の主流は錠剤タイプ

ED(勃起不全)は年齢や器質的な原因と精神的な原因に分類されます。
どちらか片方というケースよりもこの二つの原因が同時に起こりED発症となるケースが多いのですが、精神的な原因の場合は「プラシボ効果」が功を奏するケースがあります。

これは薬効のない薬を新薬だといったり、普段飲んでいる剤形と同じものを投与したりすることで「薬を飲んだ」という意識が働き、症状を緩和させる効果のことです。

現在の医療用医薬品(病院で処方せんをもらい調剤薬局で購入する薬のこと)は錠剤が多く、最初に開発されたバイアグラが錠剤だったこともありED治療薬は錠剤を採用していることが多いようです。

しかし、現在は“飲みやすさ”を重視した唾液だけで溶けるODフィルム錠がファイザー製薬から正式に製造販売されていますし、海外のジェネリックでは発泡錠(水に溶かして飲むタイプ)や水なしで飲めるチュアブル錠、シロップなどもリリースされています。

剤形によって吸収される時間(作用開始時間)が変化してくるため、きちんとした知識を得て正しく服用するようにしましょう。

錠剤

もっとも薬らしくプラシボ効果も高いのが「錠剤」です。
EDの3大治療薬といわれている「バイアグラ」、「レビトラ」、「シアリス」も色や形状は違いますが錠剤の形状を採用しています。

錠剤は胃液の影響を受けやすいのでフィルムコーティングされているタイプが多く、ED治療薬もこの剤形になります。
フィルムコーティングすることで有効成分が腸で溶け吸収されるような仕組みです。

また、ED治療薬ではありませんが市販薬のかぜ薬や痛み止め、胃腸薬などは複数の有効成分を含んでいるため錠剤自体が多重構造になっており、胃で溶けて作用する層と腸で溶けて作用する層に分かれているなど複雑な仕組みになっている薬もあります。

ODフィルム錠というのは一見するとフィルムのような薄い紙状ですが、これもカテゴリーとしては錠剤にわけられます。
ほかにも、また後ほど詳しく紹介しますが唾液ですぐに溶けるチュアブル錠などがあります。

口中錠(トローチ)

風邪で喉が痛い時などに舌の上で舐めながら溶かして服用するのが口内錠もしくはトローチ錠と言われるカテゴリーです。ED治療薬も海外製のジェネリックなどはこのタイプがあります。

しかし、おなじみの喉の痛みに使用するトローチは内服薬ではなく粘膜に付着している病原菌を滅菌するための外用薬になります。ED治療薬の場合は内服薬という扱いです。

トローチ錠が向いているのは胃腸虚弱や下痢気味などで錠剤だと腸で溶ける前に排泄されてしまうタイプの人やED治療薬を飲んでいることをパートナーに悟られたくない人などです。

有効成分が作用し始める時間が一般的な錠剤とは異なるので説明書をよく読んで正しく服用してください。

飲み方は水などで飲み込むのではなく舌の上でゆっくりと溶かしながら服用するのが一般的です。

口腔内崩壊錠(チュアブル)

チュアブル錠とは唾液で溶けるタイプの錠剤です。

水なしで飲めるので飲み込む力が弱くなった高齢者や小児用の医薬品に多く採用される剤形ですが、ED治療薬の中でもバイアグラやレビトラは服用するタイミングが難しいため、水がない状態でも飲めるチュアブル錠は服用する人にとっては有益な形状といえます。

なお、バイアグラとレビトラの作用開始時間(薬が効き始める時間)は以下のとおりです。

  • バイアグラ(シルデナフィル)
    服用後40分から1時間程度で効き始め、作用時間は最長5時間程度
  • レビトラ(バルデナフィル)
    服用後20〜40分で効果がではじめ、作用時間は20mgで最大7時間程度

しかし、バイアグラもレビトラも半減期はだいたい2時間程度といわれているので性行為の1時間前に服用することが推奨されています。

発泡錠

発泡錠というのは200ml程度の水に溶かしてから飲む錠剤です。
日本のED治療薬にはこのタイプはありませんが、海外のバイアグラジェネリックをはじめとしたED治療薬のジェネリック医薬品にはこの形状の薬がいくつか存在します。

ED治療薬は自由診療(保険証が使えない治療)のため、重症度の高い機能性EDで継続的にED治療薬を使う場合は経済的な負担が大きくなります。

首都圏でのED治療薬1錠あたりの相場は

  • バイアグラ25mg :800円前後
  • バイアグラ50mg、OD錠:1,000円前後
  • レビトラ20mg :1,200円前後
  • シアリス20mg :1,200円前後
  • バイアグラジェネリック50mg :800円前後

となっています。

ボトルタイプだと1本あたり約20,000〜24,000円程度の負担になりますので、個人輸入代行業者を使って海外製の安いジェネリック医薬品(カマグラゴールドメガリスなど)を購入するという選択肢もあります。

体内浸透しやすいタイプのED治療薬

EDを発症する最大の原因は年齢といわれています。
近年男性にも、女性の更年期障害のような多様な症状を呈するLOH症候群(加齢性腺機能低下症)というのが認められつつあり、その症状の一つにEDが挙げられています。

LOH症候群は40代以降になって男性ホルモンの分泌量が低下することで自律神経が乱れ精神症状や消化器症状、泌尿器科症状などが起こります。
そのためフィルムコーティングしている通常の錠剤を飲んだ場合吸収される前に便として排泄されることがあります。

男性は女性に比べると精神的な原因で軟便を起こしやすい傾向があるからです。
そこで、ここからは錠剤よりも吸収されやすいタイプのED治療薬を紹介していくことにしましょう。

ODフィルム

日本では、バイアグラの開発・製造元であるファイザー製薬がODフィルム錠を製造してから、2016年に厚生労働省から正式な認可を得ています。

ODフィルムとは舌の上に乗せるとすぐに溶けるフィルム状の薬剤で、ED治療薬以外の薬でもこの形状の医薬品が多数開発されています。

有効成分が唾液に溶けてすぐに腸に届けられるので、胃腸虚弱や軟便傾向がある人や嚥下障害を起こしやすい高齢者向けの剤形です。

水なしでも飲めるので、性行為におよぶ1時間前に飲んでおきたいED治療薬の形状としては理にかなっているといえます。

海外製のジェネリック医薬品では


などがメジャーなODフィルム薬です。
シアリス系のED治療薬は効き目が長いぶん効果発現まで数時間必要ですので、1時間程度で効き目があらわれるシアリスジェネリックのODフィルム薬は特に使いやすいでしょう。

オーラルゼリー

オーラルゼリー(経口ゼリー)はパウチ状にパッケージされたゼリー状の薬です。

錠剤に比べると腸の粘膜に長時間へばりついているので効果が出やすく喉に引っかからないので飲みやすいというメリットがあります。
現在海外製のバイアグラジェネリックでこの形状のものがあり薬品名はフィラグラと言います。

フィラグラの主成分はバイアグラと同じシルデナフィルですが、バイアグラや錠剤のバイアグラジェネリックが服用後40分ほどで効果が出るのに対し、オーラルゼリータイプのフィラグラは15分ほどで効果が出始めます。

空腹時に服用することを考えればセックスの直前に飲んでも効果が期待出来るフィラグラのようなオーラルゼリーは今後ED治療薬の主流になるかもしれません。

またゼリーにさまざまなフレーバーをつけることができるので、飲みやすさの面でも苦い錠剤より好まれるでしょう。

即効性のある尿道注入剤

器質性のEDは、陰茎内部にある特殊なPDE5(ホスホジエステラーゼ5)酵素の働きによって陰茎動脈への血流量が制限されることで起こります。

バイアグラレビトラシアリスなどのED治療薬とはこのPDE5という酵素の働きを阻害することで陰茎動脈への血流をスムーズにするための薬です。

現在、治療法としてはED治療薬の内服治療がメインとなりますが、海外では尿道に直接有効成分の「アルプロスタジル(薬品名:ミューズ)」を注入する“尿道治療剤”が新しいED治療法として確立されています。

「アルプロスタジル」にはシルデナフィルやバルデナフィルのように強い血管拡張作用があり、それを尿道に直接薬剤を注入するため即効性のある治療法として期待されています。

アメリカではすでにFDA(アメリカ食品医薬品局)によって正式なED治療薬として承認されていて1,000万人以上の人に処方されています。

ED治療薬に「錠剤」が多い理由

このように、世界的な流れを見るとED治療薬は錠剤以外の形状も開発されていますが、それでも錠剤タイプが最も多いのは何故なのでしょうか。

これには諸説ありますが、前述した「プラシボ効果」が最も大きい要素であると考えられます。

そもそも、バイアグラが世界で初めてED治療薬として発表された時には世界的規模で爆発的なヒットを飛ばしました。

日本においても、治療できないとされていたEDを改善できる夢の薬として承認される前から個人輸入代行などを通じて入手する人が後を絶たず、正確な薬剤情報を知らずにオーバードース(過剰服用)することで死亡例が出たり粗悪品が出回ったりと、国会でも大問題となり通常では考えられないようなスピードで承認されたという経緯があります。

バイアグラはブルーのひし形という目立つ形状の錠剤だったため、ED治療薬といえばこの形状というイメージが強く印象付いていること、薬といえば錠剤というイメージが一般的のため、他の形状よりもより確実にプラシボ効果によって薬効がもたらされるという知見があることから錠剤タイプが今でも主流なのではないかと考えられています。

参考文献

日本調剤-薬のカタチ

ED治療薬

関連ページ

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